Hokuto

最近の市民運動に見る運動発生の土壌


この作品のすごさは、前年の調査実習の続きを、徹底的に行ったことである。調査実習では、建設反対派のメンバーに対してきわめて濃密なインタビュー調査を実施したが、この作品は、それでは不十分であり、運動全体を捉えるには、建設賛成派のメンバーも精密に調べなければならないという、正当な理由のもと、ひとり徹底的に行くことで成った。そのデータの緻密さ、そして貴重さはたいへんなもので、その後の調査実習でも、基本資料として、多くの後輩たちが読み込む資料となった。